大切にしたいから
大切に想う 心の声を聞いてみる

あなたの「大切なもの」は何ですか?

子どもの頃はたくさんの夢があって、
何がしたいのか、何が 欲しいのか、
それをちゃんと分かっていた気がします。

将来の 夢もあって、好きな趣味もあって、
友達が一番でした。

しかし 大人になってからは目の前の現実しか見えていなくて、
本当に「大切なもの」を見る機会もありませんでした。

今回のテーマ で
「私にとって大切なものは何だろう?」
と考えたところ、やっ ぱり家族。
しかし、家族が大切だと言っているにもかかわらず仕事で遅くなる日々…。
大切なものなのに大切にしていないのではないか…。
本当は大切に思っていないのでは…。

考えれば考えるほど分からなくなっていたときのこと、
家の本棚の本が崩れて整理するはめに。
幼児絵本や子育ての本、図鑑など。
その中から気になった一冊を流し読みしました。


『大切なものは目に見えない』
サン= テグジュペリの「星の王子さま」に出てくる有名な言葉です。
キツネが王子さまに言った言葉なのですが、
わがままなバラと喧嘩して地球に来た王子さまが、キツネに、
自分が精一杯世話をした 1 本しか咲いていないバラは愛おしく、
自分にとって一番のバラなんだと教えられます。

最初は地球で何千本 ものバラを見たときに、
自分の星のバラがなんてちっぽけでつ まらないんだと思ってしまい、
愛おしいはずの自分のバラよりも他のバラが美しく見えてしまうんですよね。

でも王子さまは 気付きます。
目に見えるものではなく本当に「大切なもの」は心の中にあると。

王子さまがキツネと別れるときに、
こんなに悲しくなるなら仲良くならなきゃ良かった…
と言うシーンで、
仲良くなったことで思い出という「大切なもの」を知ります。

キツネは、黄色の麦畑を見て金髪の王子さまのことを思い出す。
大切なものは目に見えない。と教えます。
さらに、
『砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ。』
という言葉からも、本当に大切なものは表面には見えていないということを
私たちに教えてくれます。

他にもハッとさせられる言葉がたくさんありますので、
まだ読んだことがない人にも読んだことがある人にもオススメします。
その時々の環境で受け取り方が変わり、面白い発見があると思いますよ。


ところで、無農薬・減農薬・無化学肥料で作る農家さんとご縁があるのですが、
皆さん同じことを言われます。
野菜の見た目を良くするために苦労しています。
世の中には、化学肥料で形を揃えて出荷する方法がありますが、
農薬も化学肥料も使わない本物を作りたいから肥料に甘えないと言います。

しかし虫食いや形が揃っていないものは売り物に ならないので、
一つ一つ丁寧に観察しながら育てるそうです。

私たちがスーパーに並ぶ野菜を買うとき、
大きくて色も濃く艶があって…と見た目で判断してしまいがちです。
もちろん、 あまりにも小さ過ぎたり変形しているものは、無農薬だからと言って良い野菜とは言えません。
トマトならトマトのちょうど 良い大きさ、
ほうれん草なら青過ぎない本来の緑色、
それぞれ にちょうど良いとされる形があります。

そのちょうど良いとこ ろまで育てて収穫するのが一番よくて、栄養価も高いそうです。
過度な肥料を与えていないので、収穫しないで放っておくと、大きくなるというよりも枯れてしまいます。
「腐る」のではなく「枯 れる」という表現です。

野菜も人間や動物と同じく、それぞれのちょうど良いサイズに成長して、寿命がくると枯れていくのですね。

農家さんが一つ一つ丁寧に観察して、愛情込めて育てた野菜には命があります。
私たちは「作物から命をいただいている」 という意識を持つことが大切ですね。

星の王子さまが育てるバ ラを愛おしく思うように、
農家さんも一つ一つの野菜を愛おしく思っています。
大切に想う心で育てているので美味しいに決まっていますよね。

星の王子さまと農家さんの話から学んだことは、
愛おしく思っている家族にバラや野菜の話のように想いを向けること。
毎日忙しくて一生懸命働いていると、自分にとって何が一番大切な のか分からなくなります。
自分は何のために頑張っているのだ ろう?
自分にとって大切なことは何だろう?
自分の心の声を聞 かないといけませんね。


あなたの「大切なもの」は何ですか?

重要なこと、大切なことは人によって違います。
家族だったり仕事だったり、お金が大事だと言う人もいるでしょう。
他に何も無くても命が一番大切だよ、と言う人もいると思います。

しかしそれには答えなんてありません。
「大切なもの」は皆違っていて良いのです。
議論することでもないし、他人に押し付け ることでもありません。
一言でいえば「価値観の違い」になり ます。

ある人にとっては何でもないものでも、ある人にとって は宝物になる「大切なもの」。
今一番大切にしたいものがあるだけで幸せですよね。
大切にしたいという気持ちが心を穏やかに してくれます。
心が感じることを大切にしていきたいですね。